MELC(長岡ゼミ)のブログ

ブログで記録を残そう:フィールドワーク展ⅩⅢ たんぽぽに行って

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26日月曜日。今日は休みだ。よし、出かけよう。慶應義塾大学環境情報学部加藤研究室(以下、加藤研)のフィールドワーク展ⅩⅢ たんぽぽに行ってきた。横浜・みなとみらいの造船ドック跡地にあるシェアスペース、BUKATSUDOにて行われた。

1年かけて研究してきたことをまとめ、作品にして、発表の場所を自分たちの手で借りて、開催日までに準備し、3日間のお披露目の場として用意されたものが、加藤研のフィールドワーク展だ。わたしがフィールドワーク展に足を運ぶようになってから今年で5年目となる。千葉にあるわたしの家から横浜の会場はやや遠く感じるが、加藤研メンバーのお話しを聞くことがたのしいし、作品のクオリティが高いのもわくわくするため、ひょいっと電車に乗ってしまう。

 

S__54927367.jpg会場には加藤研メンバーがいて、作品の内容を説明してくれる。

それを聞きながらだと一層おもしろいし、理解できることも増える。

 


加藤研メンバーの作品の特徴は、こまめな記録だと感じている。毎日記録をとったり、同じものを観察し続けたりしたものを、分析したり意味付けしたりしたものが作品になっている印象だ。


在学生だけではなく、OG・OB展も同時開催しており、そこに「わたしのあしあと(作:森部綾子さん)」という作品があった。というか、今年もあった。

わたしが初めて訪れたフィールドワーク展は、2013年の「おでん」だ(この年の会場は中目黒。これまた千葉からはやや遠い)。何をどう見たらいいのかわからないながらも、自分なりにたのしむことができたように記憶しており、印象的だったのは、毎日自分の履いている靴を写真に収めて、カレンダーのようにずらりと並べた壁掛けの作品だ。これを見て、毎日同じものを撮って飽きないのかな~、登場回数が多いこのサンダルはお気に入りなのかな~などと思っていた。同時に、毎日決まったものを写真に収めるということは結構大変なことで、その写真を印刷して切って貼って一枚のパネルにするということはかなりの熱量だなと思った記憶がある。当時、一緒に行っていた長岡先生に「どれが印象的だった?」と聞かれ、「何となく靴のやつ」と答えたのはきちんと覚えている。(靴の作品が気になるなと思いつつも、なんで気になったのかとか、どこがどうおもしろかったのかを、うまく言葉にできなかったなあ。)


 

 

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今日の展示、「わたしのあしあと(作:森部綾子さん)」だ。

写真のサイズは切手くらい。近くに寄ってじっくり見てきた。

 

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毎年、ひっそりと(作品の多くは、机が出ていたり、手で触って見ることができたりするものが多いため、そう見えた)壁にかかってるこの作品を見ると「今年もあった!」とうれしくなる。そして今年もあった。どうやら今年で7年目の研究だそうだ。作品の説明書きには『撮れない日があってもいい、ゆるやかに続けていこうと決めて続けたら、7年が経っていて、ぜんぶで2063枚になりました。まずは10年続けてみようと思います。』とあった。数に圧倒されたし、記録を続ける情熱を受け取った。一見誰でもできるように思うが、継続することは、きっとすごいことだとわたしは思う。

また、2013年の時は写真を切り抜いたものを貼り付けていたため、日付のマスからはみ出したりしていたように記憶しているが、ここ最近は写真をPC上で並べたものを印刷しているようで見やすさがアップしている。実は進化していることを見逃してはならないと思う。このマイナーチェンジにもグッときた。


玄関で撮った靴の写真を毎日撮ってスマートフォンのカメラロールに保存しておくだけだったら、靴が好きな人が集めた写真だが、それを分析したり、意味付けしたり、目で見てわかる形にしたりすることで、他の人に影響を与える作品となっているように思う。




では、これを長岡研の活動に置き換えてみよう。


わたしたちは越境活動を日々おこなっている。わたしは、ゼミを卒業してからも越境活動にたのしさを見出しているので続けている。在学中、わたしがよくあったのは、”越境活動しっぱなし問題”だ。越境活動では、直感と好奇心に従って活動することを大事にしているため、プロジェクト型の学習プログラムに参加してみたり、おもしろそうなイベントに顔を出してみたり、頻繁に出かけていた。そして、その場には誰がいて、どんなことが起こり、どんな発見があったのかをブログに書き留める。ここまで出来て越境活動のはずだ。しかし、帰りの時間が遅かったり、バイトがあったりすると、「今日はブログ、書かなくていいかな。」と思ってしまうこともしばしばだ。

どこかに行ったはいいがどこにも記録がないし、越境活動しっぱなしのため、自分以外の誰も知らないままになってしまう。これでは、スマートフォン、さらに自分の頭のカメラロールに越境活動の思い出を保存しているだけだ。大事なのは、見てきたもの、聞いたことを自分なりに分析したり、意味付けしたり、目で見てわかる形にしたりすることだろう。その手段として、わたしたちにはブログがあるのだと思う。



そういう思いを抱いて、このブログを書いてみた。これで今日考えたことは、目で見える形にはなっただろう。

最初にも述べたが、わたしは加藤研のクオリティの高い作品を見るとわくわくする。わたしは読んだ人がわくわくするような文章を書いてみたい。そのためにはスマートフォンと自分の頭のカメラロールを溜めっぱなしにしないで、継続的に目に見える形・ブログを書いて記録を増やしていくことにしよう。


 

 

カテゴリー: みきてぃ 越境レポート

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