MELC(長岡ゼミ)のブログ

「ちゃんとやる」より「どう楽しむか」

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「あ、このごろ、越境してない。」

先々週のゼミでアクティブに越境しているまわりのゼミ生を見て、そう感じた。最近は手詰まりのプロジェクトを抱えて、家にこもりがちだった。

なにか、肉体的にハードで、ぐるぐる頭で考える暇もないくらい新しい人に出会えて話せる、そんなゴリゴリの越境をしたい。越境へのモチベーションが高くなっていたとき、偶然Facebookで流れてきたのが、「IKEBUKURO LIVING LOOP」という南池袋公園を起点としたマルシェ/ワーショップイベントだった。これは「都市を市民のリビングへ」をコンセプトに、公園や大通りでさまざまな個人や企業が小さな屋台を出し、2日間マルシェやワークショップをするイベントだ。11月18日/19日の2日間のうち、私は18日(土)の朝7時から、ボランティアキャストとして準備を手伝った。

IKEBUKURO LIVING LOOP 公式HPよりIKEBUKURO LIVING LOOP 公式HPより)

当日は朝4時半に起きて準備して、5時半に家を出た。ボランティアとしての参加は初めてで、ちゃんとできるか心配で少し緊張していた。しかし、いざ始まるとそんな心配は無用だったことに気づく。

私は公園チームでテント設営を担当した。しかし、集まった4人全員がテントを組み立てた経験がないことが、始まって早々に判明。「え、大丈夫?」びっくりしたけれど、とりあえずやってみるしかない。1番目に立てたテントはしわくちゃだった。少し不恰好で、不安に思いつつ、残り3つのテントを組み立てていった。

「立てる前に布を固定したほうがいいんじゃない?」

「カチッと音がするまで上にあげて」

「ロゴが前にあったほうがいいよね、向きを変えようか」

チームのみんなと話しながら組み立てていくうちに、テントの脚がどうやったら伸びるのか、テントの屋根の布はどんなふうにかけたらいいのか、スムーズに立てるにはどんな順序がいいのか、だんだんわかってきた。教えられて作業するより、考えてやってみることがすごく楽しかった。

出店者の方とおしゃべりする榊田と、ボランティアキャストとして出会った方

(地図上から地理線だけを抜きとって作ったコースターがおもしろい。)

お昼を食べたあと、池袋駅のほうにビラ配りに行った。初めてのビラ配りだったので、ちゃんとできるかドキドキした。ゼミ生で同期の榊田と一緒に行ったのだが、彼女はビラ配りもほどほどに、お店の人とおしゃべりしまくっていた。 私は、最初は通りすがりの人に一生懸命ビラを配っていたのだけど、受け取ってくれる人が少なくて心が折れそうになった(私がへたくそだったのだと思う)。ということで私も榊田を見習って、お店の人とおしゃべりまくることにした。

小さな屋台で売られている北海道森町の土偶や、スギの木を使ったお面、柑橘系のホットティー。珍しくてかわいい商品とともに、面白い話をたくさん聞かせてもらった。出店者の方はどこの人で、なぜ土偶を売っているのか、どんな思いを持っているのか。会話がはずむ。売っている人は面白い人ばかりだ。会話が楽しくて、ビラのことなんかすっかり忘れていた、そのとき。

通りすがりの人が、こちらの様子を伺っているのに気がついた。「ビラを配ること」に一生懸命なときとは、明らかにまわりの視線が違った。「目を合わせないように」していた人たちが、「なんか盛りあがっているからつい、気になって見てしまう」ような視線を感じた。興味を持って自らビラをもらいに来てくれる人まで現れた。

受付からみた、南池袋公園の夜マルシェ

(受付からみた公園内マルシェ。照明がきらきらしていて、いいかんじ。)

  「あれ、ビラ配ってないのに、興味を持たれている?」

「ちゃんと」ビラ配りしていないのに、通りすがりの人は興味を持っているようだった。テントもそうだ。組み立て方を知っている人がいなかったから、「ちゃんとやる」よりも「考えるプロセスを楽しみながらやってみる」というスタンスが強かった。今までずっと「ちゃんとやること」にこだわりすぎて、楽しんだり面白がったりすることを忘れがちだったのかもしれない。

 もちろん「ちゃんと」すべきタイミングはある。でも、「ちゃんとやろう」とすればするほど空回りして、「ちゃんとやる」ことが目的になって、本当にやりたかったことができなくなってしまうことも、あるのかもしれない。今の私には、目の前で起こった出来事を感じて、考えて、楽しんでいくことのほうが大切に思えるし、そのほうが楽しい。

久しぶりの越境にしては、良い越境ができた。目の前にある手詰まりのプロジェクトも、「ちゃんとやる」より「どう楽しむのか」を考えて、進めていこう。

カテゴリー: Emily 越境レポート

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