MELC(長岡ゼミ)のブログ

green drinks Hibarigaoka 「これからのまちの介護」

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「介護」と聞くとみなさんはどんなことを思い浮かべるでしょうか?僕自身は「関わるのはもっと先のことだろう」とか「できればするのもされるのも嫌だな」と思っています。ニュースを見ていても要介護者への虐待などあまりいい印象はありません。しかし、介護業界の人材不足・介護にかかる費用・高齢者の孤独死など、目を背けてはいけない問題がたくさんあると感じます。今回はそんな「介護」をまちぐるみで考える必要があるのではないかという話です。

5月28日(土)、green drinks Hibarigaoka vol.7 「これからのまちの介護」に行ってきました。green drinks Hibarigaoka(グリーンドリンクス ひばりが丘)は「町の暮らしをみんなで楽しく」をコンセプトに、西東京、東久留米周辺で開催している交流会です。今回のテーマは「介護」。日本生科研究所、日生ケアヴィレッジひばりが丘西東京・小金井エリア長の後藤誠さんをゲストとして招き、これからの「介護」「福祉」についてお話しいただき、その後質問をするといった流れで進みました。


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左が後藤さん、右は司会の田中さん
 

まずは参加者間での自己紹介。介護に対してどう思っているか話していると、「職場で親を介護している同年代の人が出てきて、自分事になってきた」や「介護することになったら仕事とどう両立しようか、そもそも何から始めたらいいのかわからない」と聞きました。いずれ自分がやることになるという感覚は皆が持っているようです。
自己紹介を終えると「自分は認知症にならないと思いますか?」と質問が投げかけられました。6人中2人がならないと手を挙げた方がいて、その人たちは「自分はマイペースに生きているから大丈夫なんじゃないか」と考えていました。続いて「認知症になりたいですか?」と問われると、こちらはもちろん誰も手を挙げません。
その後、後藤さんからどんな人も認知症になる可能性は十分にあると話がありました。「どんなに健康に気を遣っていようと確率が減るだけで絶対ではありませんし、例えば事故で頭を打つだけで誰でも認知症になるかもしれません。つまり誰でもいつ介護をする・されることになってもおかしくないのです。ならどうすればいいか、『認知症になってもいい社会』を創ればいいんです。」と言ってから後藤さんのプレゼンに入りました。 

後藤さんが働く日生ケアヴィレッジひばりが丘は地域の福祉拠点です。介護保険事業所・クリニック・調剤薬局など、敷地内にすべてのサービス拠点を整備しています。後藤さんはこれからの介護には地域との関わりが必要不可欠だと考えていて、まちの人たちが介護を必要とする前から関係を持ち、いつでも相談できる場所にしたいという思いがあります。
そういった思いから日生ケアヴィレッジひばりが丘では様々なイベントを実施しています。施設の利用者の方以外も参加可能なお花見を開いたり、地元の夏祭りに出店したりしています。他にもいちご狩りに出たり、山の上まで登って景色を見たり、社会科見学としてヨーグルト工場を訪問したり、釣り堀で釣りをしたり、施設の外に出てとてもアクティブな活動をしています。また施設の中でも書道・編み物・料理、運動会(パン食い競争・玉入れ)やスイカ割りといったちょっと危なそうと感じることでも職員がしっかりチェックしながら実行しているそうです。

スクリーンで写真を見ながら聞かせてもらったのですが、驚いたのは写真に出てくる誰もがすごく楽しそうだったことです。介護をする側もされる側も苦しい印象しかなかったのですが、こんなに楽しそうにしていられるんだということになんだか嬉しくなりました。
また、介護を受けているからといってそうでない人と同じように暮らせないわけではないということも知りました。認知症だから包丁を持たせたら危ないということはありません。身体が不自由で足がふらついてしまうような方だから目を隠して行うスイカ割りや運動会のパン食い競争をするのは危ないと思っても、実際にはできるのです。仮に転ぶようなことがあってもそれは自然なことではないか、むしろ生活をどんどん制限するとできないことが増えてしまうと聞いてとても納得しました。
最後に、僕の頭に一番残っているのは「認知症になってもいい社会を創る」という後藤さんの言葉です。施設の中に留まらず外に出ていくことで、外の人と関わる抵抗はとても弱くなっているでしょう。また介護と全く関わりのなかった僕ですが「この人たちとなら一緒に何かしたいし、祭りにも行ってみたい」と思います。いろんな人が関われるようになるほど介護が特別なことではなくなっていきます。そして地域の人が介護の一端を担うことができるようになれば、介護が大変で嫌なことだけではなくなるのではないかと感じました。 

 

5後藤さんが働く日生ケアヴィレッジひばりが丘は地域の福祉拠点です。介護保険事業所・クリニック・調剤薬局など、敷地内にすべてのサービス拠点を整備しています。後藤さんはこれからの介護には地域とのかかわりが必要不可欠だと考えていて、介護をする時が来る前から関係を持ち、いつでも相談できる場所にしたいという想いがあります。

 

今回のテーマは「介護」。日本生科研究所、日生ケアヴィレッジひばりが丘西東京・小金井エリア長の後藤誠さんをゲストとして招き、これからの「介護」「福祉」についてお話しいただき、その後質問をする会でした。

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カテゴリー: ウツヒロ 越境レポート

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