MELC(長岡ゼミ)のブログ

私なりに「ワークショップ」を捉える。

| コメント()

長岡ゼミに所属してから、いろいろなワークショップに参加してきた。でも、ワークショップを一から創る立場になった今、改めて「ワークショップってそもそも何か」という問いにぶつかっている。

現在、FLEDGEという団体に所属している。ここでは、ワークショップデザインを学ぶのと同時に、実際にチームに分かれ半年をかけてワークショップを企画・実践する活動を行っている。私は、3人のメンバーと一緒に「はたらく」をテーマにしたワークショップを8月に開催する。そのため、ミーティングを何度か重ねているのだが、先日のミーティングで、メンバーひとりひとりがイメージするワークショップが違うことに気が付いた。

4月にFLEDGEがスタートして2か月半が経った6月中盤、それぞれ4チーム(4人×4チーム)が企画したワークショップをプレで実践してみてFLEDGEのディレクターの方々からフィードバックをもらう機会があった。先日のミーティングは、その振り返りをするのが中心であった。他のチームのワークショップを私たちも経験してみて、お互いどう感じたのかをシェアしていた。「もやもやして、結局なにも得られなかった。」「なにがしたいのかわからなくて、つまんかった。」など意見が他の2人のメンバーから出た。「んんん?ワークショップって何かを得ることを求めるところなのか?」と私の中に違和感があったのでつっこんだ。そこから、メンバー間でワークショップの捉え方がちがうことが判明し、話題は「ワークショップとは何か」にうつった。最終的に、「これだ!」という4人の答えが出たわけではなく、もやもやした気持ちが残り、家に帰って自分なりにワークショップを考え直してみた。

これまで参加したワークショップのことを振り返り、どんなことを感じてきたのかを、画用紙に書き出してみた。すると、私が思う3つの魅力がでてきた。1つは「面白い社会人・学生に出会えること」だ。私はこれまで、社会人というと満員電車に揺られているつまらなそうなサラリーマンをイメージしてきた。しかし、ワークショップで様々な社会人に出会う中で、『こんなにたくさん、ワクワクして楽しく働いている人がいるんだ!』ということを知った。2つめは、「自分の価値観に気付くこと」である。アイスブレイクで自分のことを伝えようとしたり、また他の参加者との対話を通して自分自身を客観的にみる中で、『私はこの部分を大事にしたいんだ。』と気づかされる。そして3つめは、「他者の(自分にはなかった)価値観を受けて、視点・考え方が広がること」である。ワールドカフェで他の参加者の自分とは異なる意見を聞いたり、ゲストスピーカーの話を聞く中で、『こんな考え方があるのか』という新たな価値観を知り、物事に対してこれまでとは違う角度でみるようになった。

このように改めて「ワークショップってなんだろう」と考えたときに、私なりの捉え方でワークショップをつくればいいんじゃないか気づいた。というのは、企画者、参加者ひとりひとりによって捉え方は違うと思うからである。大事なのは、自分の捉え方をちゃんと他者に伝えられるように言語化しておくことではないかと思う。私のワークショップの捉え方は、「自分の価値観に気づき、他者との対話を通して新しい見方を発見し、周りで起きる物事にたいしてこれまでとは角度から捉えられるようになる場」である。このような場をめざし、8月に向けて準備を進めていきたい。

カテゴリー: ミソラ ワークショップ

コメント

What's New

twitter