MELC(長岡ゼミ)のブログ

サンバファームに行き、見えた消費者との距離感

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神奈川の横浜から電車に揺られること2時間半のところに位置する千葉県山武市にやってきた。Artokigwaで知り合った若葉さんのつながりで農家さんの家に泊まることになった。今回、おじゃました農家さんは少数多品目の有機野菜をつくる松下さんのサンバファームだ。
そもそも農家さんに会いにいったのはときがわで知り合った若葉さんから農業ついて話を聞いて興味が湧いたのと今月開催されたエシカルフアッションカレッジでフェアートレードのWSに参加したことがきっかけだった。WSではフェアートレードに携わるインド人の女性のお話を聞くことできた。女性はスワガタさんといい、服飾系の仕事で生産者や職人に会い、デザインなどを学びながら不当な搾取などから生産者守る活動を行っていた。 中でも印象的だったエピソードが、電話がまだ普及していない頃に山の奥地の村にいる手織りの職人に注文用紙を渡すため電車やバスを乗り継いで向かったが、そこでストライキが行われていたために目的地までつくことができないくなった。だが、スワガタさんはどうにかして届けようとあきらめなかった。すると、運良くその村に向かうトラックを見つけ、荷台に乗せてもらい無事届けたという。どんな苦労があろうと生産者に会いにいく姿勢とこの話を聞いて、実際に自分の生活で考えたときに最初によぎったのが食べ物だった。普段、スーパーで買う野菜などの値段はマーケットを通して決められている。だが、そもそも生産者自身が長いプロセスを経てできたモノに値段がつけられないことに違和感を感じ始めた。そして、この違和感は消費者と生産者の間に隔たりが多くあるのでは考えた。そして、実際に生産者の農家さんに会いに行ったのだった。

DSC01056.JPG 「サンバファーム」の松下さんは30代という若さで農業をはじめられた。畑ではこの時期人参やズッキーニ、ソラマメなどの野菜がつくられている。松下さんはの家に泊まり農業に触れたきた。有機野菜のため草刈や苗植えなど行った後、松下さんが目の前でニンジンを採って食べさせてくれた。スーパーで買うニンジンは流通効率に合ったカタチである。でも、松下さんのニンジンはピーターラビットの本に出てくるようなきれいな色合いの長く伸びたカタチだった。マーケットを、通さないからこそつくれるカタチだ。そして、土がついた採れたてのニンジンを食べ、驚いた。そしてニンジンかと疑うぐらい甘みと香りの良さだった。そんな松下さんの野菜をこの日の早朝に車に載っけて朝市に向かった。朝市では毎週日曜に開かれていて婦人服やラーメン、雑貨、鮮魚、野菜とバリエーション豊かな出店が多くあった。収穫されたばかりの野菜を並べ、値札を置いて準備していると、すぐにお客さんが来て買っていかれた。常連さんだったようで、値段などあまり気にせず、パッパッと選んでいった。他にも常連さんや松下さんの知り合いなどのお客さんが来て買っていかれた。「何が今日のおすすめ?」や「ちょうどこれがほしかったのよ!」といったやり取りが自然と聴こえてきた。その後も注文を受けている施設に車を走らせて届けるとみなさん松下さんに信頼と安心を持っている印象が伝わってきた。

DSC01048.JPG 松下さんは農家をはじめた頃、業者が主な相手だったが、今では半数以上が個人や地域の施設から注文を受けていて、マーケットを通していない。お客さんは松下さんのつながりからはじまっていて、そこからお客さんの友達や口コミから広がっているという。帰りに松下さんがいろんな野菜をつくることが楽しいのはもちろんのこと、直接顔が見れる相手に売れる楽しさもあると話ししてくれた。朝市や届け先でのお客さんとのやり取りする楽しそうな松下さんの顔をそのときに思い出した。農家にとって値段を決めて、選んでくれた相手に直接売るカタチが本来の姿だと思う。最後に松下さんとの握手した時もおいしかったニンジンや野菜がこの手で生まれているのだと考えたときにうれしさと納得という感情が浮かび上がった。

DSC01028.JPG今回、松下さんの野菜や畑、ひとに触れ、感じたのが消費者と生産者が互いに信頼関係にある距離感。自分が生産者に会って納得して選んだ野菜を食べるのとスーパーで値段という指標で選んだ野菜とでは新鮮さを抜きにしてもおいしさは違うと考える。プロセスも重要だが、作り手との距離が近ければ食材に対する見え方は変わる。食べるたびに生産者の思いや顔が浮かび上がるからだ。そしたら毎日の食が楽しくなりそうだ。大量生産・大量消費の時代は効率化という壁が生産者と消費者の間にあったが、これからは消費者と生産者の距離が近づき互いに食に対して多く選択と楽しさ広がる。

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カテゴリー: テンパる 越境レポート

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