MELC(長岡ゼミ)のブログ

イベント成功は楽しむことから ~Artokigawa展でのボランティア体験~

| コメント()

 4月18~20日に埼玉県にある、ときがわ町で行われた「Artokigawa展」にお手伝いとして参加してきた。ときがわ町については以前に書いてあるのでそちらを見てください。(http://www.tnlab.net/melcblog/2015/01/150129.html) 「Artokigawa展」は廃校になった小学校でArtを通してときがわを盛り上げようというイベントである。(https://www.facebook.com/artokigawa.exhibition?fref=nf)18、19日の2日間、様々なアーティストの方や地域の方を中心に行われた。 18日の朝、8:30に会場となる学校に集合するために朝早くから電車とバスを乗り継いだ。その間に今回参加したゼミ生ともたまたま合流し、学校へと向かった。私たちが到着した時には前日の準備から参加していた学生ボランティアや、ときがわ町の方たちがすでに準備をしていた。「おはようございます!学生ボランティアの方は今日の説明をするので、少し集まってください!」同じゼミ生の宮田サラさんが学生ボランティアのまとめ役をしていた。当日の流れや校内図の資料をもらい、自分の担当場所のイベントが始まるまでは看板を作ったり、屋台のものを運んだりした。

私の担当は音楽系の把握とトラブルの対応だった。音楽系のイベントは3Fの音楽室と1Fのランチルームの2か所で行われた。地域密着型のイベントであったため、そこまで多くの人が押し寄せることはないだろうと私は勝手に高を括っていた。しかし実際イベントが始まってみると予想以上の人が来場した。3Fでは地元の小学生たちによるコンサートが行われ、音楽室に入れない人がいるほどであった。音楽室ではコンサートの他に竹と和紙でできた灯体も飾ってあったため、気が気でなかった。しかし、「あら、○○君のお父さんじゃないですか!ぜひ見てやってください!」「おお、○○さん。今日は晴れて良かったですね」という地域の人同士の交流の声や、子供たちの楽しそうな雰囲気に、どこか安心していた。  1Fランチルームの最初のイベントは子供向けであった。手足を使ったり、走り回ったりしながら童謡を歌った。昔からある童謡だったため、子供から大人までみんなで歌いながらプログラムは進んだ。「大人のみなさんも一緒にやりましょう!立ってください!」最後には小さい子供たちからおじいちゃんおばあちゃんまで、その場にいた人たち全員が体を使て一体感が生まれていた。

写真.jpg

▲1Fのランチルーム。前の方で子供たちが踊り、大人たちもみんなで参加してます。

誰も恥ずかしがらず、その場では一体感が生まれていてとても素敵でした。

一つ目のプログラム以降はアコースティックライブやトランペット演奏などが続いた。アコースティックライブでは、まつぼっくふぁみりーという方たちが演奏をしていた。そんな中、演奏中にある男の子がステージのほうへと向かった。お父さんはジャンベ(打楽器)を叩いており、そんなお父さんの膝に一生懸命乗ろうとしていた。私は一瞬ヒヤッとした。演奏に影響が出るのが怖かった。しかし、お父さんは怒ることもなくその男の子に自分の叩いていたジャンベを渡し、自分は違うジャンベを叩いた。そのあとも違う子供たちがステージに入ってくることがしばしば起きた。それでも演奏している人たちも演奏を聴いている人たちもこどもたちを暖かく見守りながら、笑いながら、その場を過ごしていた。子供たちがのびのびしている、したいようにさせているのだと感じた。初めはお手伝いとして、このイベントを成功させたい、成功=失敗してはいけない、と緊張感を持っていた。しかし、2日間のイベントを通して、イベントの成功=地域の交流会だから失敗してもフォローがあるから大丈夫なのだと気づいた。緊張感を持ちすぎて怖い顔をしていたり、楽しめないことが一番良くないのだとも思った。

写真 1.JPG

 ▲小学生たちの本番前のリハーサルの様子。

知っている人がいるとニコニコしながらどこか照れくさそうにしている子も。

それから2日目も片付けの日もあっという間に終わってしまった。夜はモンゴル式テントのゲルに泊まり、星や夜景、朝焼けを見た。空気も澄んでウグイスの声も聞こえた。2泊3日のお手伝いは自分自身、ときがわの魅力を思い知らされた素敵な日々だった。ある男性が言っていた。「僕が初めてときがわに来たときは誰も挨拶をしてくれなかったんだ。でもね、この町はどんどん変わっていっている。もちろん良い方向にね。人が変わってきたんだ、これからもっとこの町は良くなるよ」その言葉を実感した。これからも変わっていくであろう、ときがわに期待をしつつ、愛着を持ちながらこの町にコミットしていきたい。

写真 3 (1).JPG

▲展望台近くのゲルから見下ろした場所。

夏にはブルーベリーがとれるそう。また泊まりに行きます!

 

カテゴリー: マロン 越境レポート

コメント

What's New

twitter