MELC(長岡ゼミ)のブログ

"あなた"に届けるオーダーメイドのコミュニケーション〜5大学合同ゼミ〜

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12月20日土曜日に5大学合同ゼミを実践女子大学渋谷キャンパスにて行った。 

今回参加した5つの大学は、立教大学舘野先生率いる立教チーム、会場を提供してくれた実践女子大学松下ゼミ、京都から来た同志社女子大学上田ゼミ、慶應大学牛島ゼミ、法政大学長岡ゼミだ。各大学3~4人の企画チームが合わさり、共同で企画を考えた。

『ツナガリ×マナビlab~複数のコミュニティを渡り歩いて学ぶとは?~』と題し、所属するコミュニティがひとつだけではなく、何個も掛け持ちしていることがあたり前になった今、自分はどんなコミュニティに所属していて、どんな人と一緒に活動していて、よく話しているのかなど可視化しながら大学生活を振り返りつつ、これからの活動を考えるきっかけになるようなイベントを目標とした。

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≫写真を使って自分の所属しているコミュニティを考えるワーク。

写真はあらかじめ5枚選んでおき、その中から1枚ずつ何をしているときの写真がなのかを班の人に語る。


≫わたしが選んだ5枚。ゼミとワークショップの勉強会・FLEDGE、地元のたまり場など。

日常をこうして手にとって見る機会はなかなかないのでおもしろいし、似た興味関心を持っている人でも、普段の過ごし方が違うところに驚いた。
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そのため、イベントの内容は過去の写真をつかったり、ドレスコードとして大学ごとに色を決めてアイテムとして取り入れてコミュニティを意識できるようにしたり、ひとつひとつの行動に意味があるようにすることをこころがけた。今回のイベントの参加者人数は60人近く、わたしの中では規模が大きくて、準備のときに、参加者全員とのコミュニケーションはとれるのか、手が回らなくなって放ったらかしにしてしまうのではないか、など参加者とのコミュニケーション不足が心配になった。普段から器用にコミュニケーションできる方ではなく自信もない。しかし、そんなときこそひとりひとりとコミュニケーションをとること、”あなた”と話しているということ、以前のブログ(『オーダーメイドのコミュニケーションと情報発信』http://www.tnlab.net/melcblog/2014/10/141018.html)にも書いたように”オーダーメイドのコミュニケーション”をとる必要があるのではないかと考えた。そこでわたしは工夫をした。

10678626_621603437985848_6909823789705551689_n.jpg≫立教大学:赤、実践女子大学:黄、同志社女子大学:桃、慶應大学:青、法政大学:緑
 みんなそれぞれの色をどこかに身につけて集まった。


当日までに大学ごとに企画チームから参加者へいくつか連絡をするシーンがあった。伝えたいことをクローズドなFacebookブループに投稿して一斉に連絡するとこもできるのだが、きっと当事者意識を持って投稿を確認する人ばかりではないだろうし、イベントに参加しない人にも連絡してしまうことになる。1対大勢のコミュニケーションをとることになってしまうのだ。”だれか”に届けたいわけではない。今回参加してくれる”あなた”に届いているのだろうか。だからわたしはひとりひとりに連絡をした。今回のイベントにおける1対1のコミュニケーションのはじまりだと認識している。相手によって内容を少しずつ変えた。すると「わかりました」「了解!」などの返信がきた。”自分”に伝えられていると捉え、わたしに返信をくれたのではと思っている。”あなた”に伝えることができたようだ。

ワークの最後に使う、この日一日のふりかえりのツールを作成しているときも意識したのは”オーダーメイドのコミュニケーション”だ。ふりかえりをするのに何か手助けとなるカードのようなものがあったら便利でたのしいと考え、封筒の内側に、「今日は楽しめましたか? 自分が一番学べるコミュニティはどこなのでしょう。 自分が一番たのしいと思えるコミュニティはどこなのでしょう。 自分が一番成長できるコミュニティはどこなのでしょう。さぁ、ふりかえってみましょう。」という一文を入れた。この文章を考えているときに、この封筒はわたしたち企画チームと参加者がコミュニケーションをとるためのツールにもなるようにしようと考え、一枚一枚の封筒に参加者の名前を入れた。中の文章は全員変わらないからきっとその文章は読むだろうから別にやらなくてもいい。しかし、”あなた”へ届けることによって、自分の中での変化に気がついたり、ふりかえるきっかけになったり、企画チームの思いが伝わるのではないかと思った。

10881591_621603941319131_5788154120488965439_n.jpg≫封筒の内側にひとこと文章を添えた。

参加者全員の名前を書いた。

企画チームとこの日参加してくれた人とをつなぐ役割をしていると思う。


何か成果物を残したいという思いもあった。家に帰ってからとか、1週間後とか少し時間をおいてふとその封筒を見たときに、何かに気がつくこともあると思う。そういうふりかえりもこっそり期待した。製作者であるのわたしのエゴなのかもしれないが、ここで印刷された自分の名前を見て捉え方がちょっとでも変わったならば、おもしろいことだと思う。

誰でもいいから来て欲しい、ということではなく、参加することでこれからのコミュニティとなり、一緒に活動していく人たちとして参加してもらうことができていたように会場の雰囲気や、話している姿を見て、実際に参加者と話すことから感じ取った。”あなた”に来てほしくて、”あなた”に考えてほしくて、”あなた”と話すことを目指して準備することができた合同ゼミだったようにふりかえる。

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