MELC(長岡ゼミ)のブログ

Because I love you!でいい。

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2014年5月2日から3日にかけて奈良県吉野で行われたParty of the Future(通称POF)に行ってきた。POFとは、教育、デザイン、アーティストなど様々な分野の方々がネオミュージアムに集まり、ゆっくりじっくり語り合うPartyだ。同志社女子大の上田先生とその研究室所属の学生、Girlsbandが主催しているもので、私は今回初めての参加となった。参加してきたといっても、実は応募メールを送ったところからPartyははじまっていたのかもしれない。

 

私たち参加者は3つのMissionを与えられる。一つ目のMissionはマスキングテープを持ってくること。そして2つ目のMissionはドレスコード。テーマは『play play play』で、それってなんだろうと考える時間を『play play play』することだった。そして最後のMissionは、『What is the playful Revolution?』を自分なりに考えてくることだった。POF2014のテーマは『Playful Revolution』。直訳すれば『わくわくするような革命』だが、どんな時それが起こるのか、そして何がそれを起こさせるのか。POFのFacebookページが更新されるたび「そういえば…」と思い出して考えて、奈良に向かうのが楽しみなっていったのだ。今になって思えば、私はこの問いにわくわくさせられていて、もうPartyに参加していたのだと思う。

 

奈良についてネオミュージアムに足を踏み入れて、まず最初にしたのが笑顔をつくることだった。衝撃だった。人差し指を横にして、それを噛む。口角があがり、笑顔になる準備運動は終了。そこにいた参加者たちは皆楽しむ準備ができたのだった。そしてそこからみんなで掃除。『掃除に始まり掃除で終わる』がPOFとのこと。人差し指を噛んで笑顔になった人たちは、なんとなく楽しみながら、笑顔になりながら掃除をしていく。小学校以来の床の雑巾がけをやって若干の筋肉痛になりながらも、笑いながら、この空間がプレイフルになるように考えながら、話しながら、場が出来上がっていった。

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1日目の午後は翌日の本番に向けたリハーサルが行われた。Partyのオープニングとエンディングのリハーサルだった。私たち参加者も踊ったり歌ったりで動いていた。ここで一番印象に残ったのが、Girlsbandや上田先生の、とても真剣に、でもとても楽しそうにしている姿だった。ただ楽しいだけじゃない、彼女たちは真剣だった。リハーサルが終わると、ネオミュージアムでの準備は終了。宿泊宿の竹林院に移動することになった。

 

そしてEVEと呼ばれるPOF1日目の締めくくりは、革命について考えることだった。1回目のセッションは、グループに分かれ、自分が起こしたい革命について話し合う。2回目のセッションは、グループで革命について考えてみる。この場で、私の中に革命の種がまかれた。それは、『Because I love you!』という魔法の言葉だ。自分が動く理由なんて、理屈じゃなくていいじゃない。好き嫌いで動いていいじゃない。なぜ?と聞かれたとき、声を大にして好きだから!と答えられたらいいじゃない!『Because I love you!』なら、答えを聞いた相手だってなんだか幸せ。そんな言葉で溢れた社会ができたらきっと、革命だ。

 

POF2日目、いよいよPartyの本番だ。会場には続々と人が集まり、交流がはじまっていた。Girlsbandはその日も楽しそうにしていた。そして、オープニングが始まる。私はネオミュージアムの二階からメタ認知。そこからは1階の全体の様子が見えるようになっていて、メタ認知フロアとしてとても活躍していたように思う。体を動かしながらのオープニングが終われば、プレゼンテーションが始まる。スピーカーは三人。お茶の師範代である前田先生。工学の教授である金谷先生。そして長岡先生。それぞれがPlayful Revolutionについてプレゼンテーションをした。先が見えない未来を、私たちはどう迎えるのか。予測できないのなら予測はしなくていい。そこでの行動の原点は自分の価値観であればよい。好きか嫌いか。なぜあなたはここにいるの?「Because I love you!」 それが答えとして受け入れられるようになることも革命だと、私は思う。

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ランチをはさみ、第2弾のプレゼンテーションがはじまった。まずは音楽で手を叩いて歌って。そして京都産業大学の井村先生の研究室の学生がスピーカーとして前に立った。井村ゼミは組織論を学んでいるゼミで、私たちも組織論を勉強している(と思っている)わけだが、研究室でやっていることがあまりに違うので驚いた。知ってはいるつもりだったが、私はそこで初めて同じ大学生のなかでの多様性を実感値として得たのだ。そんな多様性が集まっているPOFという場を改めて面白く感じた。そして、私は知っているつもりで知らないようなことが多いなと、実感した。

 

そしていよいよエンディングになり、Partyは終焉に向かった。エンディングは、二日間のドキュメンテイションと歌で締めくくられた。そのあとはお掃除。POFは、掃除で始まって掃除で終わる。私の場合は笑顔をつくるところから始まり、笑顔になることで終わったのだった。

 

このPartyで、私は社会に出るのが少し楽しみになった。全然違うことを勉強していても、どんな時間を過ごしても、私たちは社会で交わるのだ。そして、交わりあいながら社会をつくっていくのだと思う。確かに予測はできないけれど、私たちはどのような社会をつくっていくのか、いろいろな人と出会い、話をして、単純にわくわくした。そこでカギとなるのはきっと『Because I love you!』だと思う。革命はまだ起こっていないかもしれない。しかし、ふつふつと湧く革命の気配が私の中に今起こっている。

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