MELC(長岡ゼミ)のブログ

フィールドワーク展は会話することでたのしめる

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2/2日曜日、SFC加藤研究室のフィールドワーク展"じゅじゅじゅ"に行 ってきた。場所はYCC・ヨコハマ創造都市センター。土地勘のないわたしだが、馬車道駅と直結している建物のためすぐにわかった。

昨年のこの時期に目黒のギャラリーで行われていたフィールドワーク展"おでん"のときは、今までにないような体験だっ たし、そもそもフィールドワークが何かわかっていなかったし、それを調べようともしなかったため、訳もわからないまま行き、何をどう見たらい いのかすらわからなく戸惑いが多かった。あれから1年経って、今回は、展示の作者の方からお話を聞いたり、ご自由にどうぞなものは持って帰ったり、自分なりにたのしめた。フィールドワーク展は、展示物を見てたのしむのはもちろんだが、その作品を作った人から、補足説明をしてもらったり、どんな思いや、背景があって形にしたのかを知ることが醍醐味なように感じた。

中でも一番話してくれて印象的だったのは、毎日同じ場所で1時間、5か月もの間、女性にフォーカスを当ててスケッチをし続けて見えてきたものを作品として展示していた人だ。すごくスケッチがうまくてすごいなーというビジュアル面を見て、しばらくはおもしろくてスケッチブックをぺらぺらとめくっていた。しかし、見ていても何を表現しているのかをよみとることができなかった。そこで実際に作者の方にお話しを聞いてみた。自分の住んでいる町が大好きだから、この町をテーマにしようと決めたこと、スケッチをしているときに、実はよく自分の町を知らないことに気が付いたこと、人を描いていたらその町のことがなんとなくわかってきたこと、などたくさん話してくれた。話を聞くことで、何を意味しているのかがくっきりして自分の中に落とし込むことができた。

▼女性だけをスケッチした5か月の積み重ね。前からだけでなく後姿の人も描かれている。

傘をさしている人も描かれていることから、雨の日も記録を残しに外に出ていたことがわかる。

じゅじゅじゅブログ用1.jpg

「この時はたまたま旅行をしていて。サンダルを履いている人がたくさん描いてあることから、見ただけでこの場所はリゾート地なのかもしれない、と考えることができるんです。」雑誌のスナップでも同じことが言えるが、個人的には、その土地の雰囲気を感じることができるのはスケッチな気がした。その土地に行って、そこで描いてきた人がわたしに話してくれたからそう思ったのかな。


展示の方法も、ただ置いてあるだけではなく、見やすいように、手に取りやすいように配置に凝っていると思ったし、説明をしてくれた方々の話しはわかりやすくて、自分からもたくさん質問しやすい雰囲気だった。"じゅじゅじゅ
"を作っている作品とSFCの方々と見に来ている人が作り出していた空間が非日常に思えて刺激を受けた。自分でもこうやって考えて配置した空間を作ってみたいと思った。

▼フィールドワーク展、作品の展示の様子。作品ごとの間隔は人が2人通れるくらいの広さ。

隣の人が話してるのが聞こえるか聞こえないかくらいの程よい距離。気になった作品のところにすぐに行って、話に混ざることもできる。

じゅじゅじゅブログ用3.jpg

カテゴリー: みきてぃ 越境レポート

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