MELC(長岡ゼミ)のブログ

いろんな視点から"みる"

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結婚式といえばチャペル(もしくはお寺)で挙式をあげ、後に披露宴をして皆にお祝いしてもらうというのが私の中での結婚式の型だと思っていました。その私にとって結婚の”あたりまえ”が揺さぶられるイベントに行ってきました。

 

それは「結婚ワークショップ」というイベントです。

<結婚ワークショップ

http://www.tomokihirano.com/news/2013/10/kekkonws-prerelease.html > 

このイベントは3月にご入籍された平野智紀さんと奥友絵里子さんが主催する連続ワークショップです。お二人がキュレーターとなり、様々なゲストを呼び、結婚式の意味合いも兼ねて6日間連続でワークショップイベントを行うという趣旨です。お二人の結婚式の意味合いもあるようです。

 

私は、5日目の「サイエンスの目で見えないモノを見よう-おくともスイーツの楽しみ方-」と6日目の「レゴグラフィックス~LEGOでみる、愛のかたち~」の2会に参加してきました。


 
 

▼「サイエンスの目で見えないモノを見よう-おくともスイーツの楽しみ方-」 

このイベントはクッキーづくりとパン屋巡りが大好きな”クッキングガール”奥友絵里子さんと、大人が科学を楽しむ場面を作り出したい”サイエンスガール”木村優里さんと、日常の中に学びの種をまきたい”ワークショップガール”牧村真帆さんのコラボ企画で、クッキーやパンを通して食べ物をクッキングやサイエンスの視点で見ることで、食べるをより楽しく考えるワークショップです。

 

イベントの始まりはクッキーの食べ比べから。食感が異なる3種類のクッキーですが、実はこれ”卵の使い方”がそれぞれ違った作り方をしたクッキーです。レシピを見れば一目瞭然ですが、何故こんなに違いがでるのかをサイエンスの視点で解説してもらいました。乳化性に優れた卵黄と気泡性に優れた卵白の特性をうまく生かすと色んなクッキーになるそうです。

 おくともスイーツ.jpg

実際に卵黄と卵白でどれだけ気泡性に違いがあるのかを、実際にミキサーを使ってシャカシャカかき混ぜながら実験してみました。卵黄はそれほど泡立たず、卵白はふわふわなメレンゲに変身します。

 

他にも、卵の特性をパンや、マカロンなどでも生かされていることを実際に食べながら教えてもらいます。


後半はマカロンを試食しながら、 卵の新鮮度という軸をサイエンスの視点から考えました。マカロンづくりやカスタードクリームをつくる時、古い卵を使うのがいいのか、新しいたまごを卵を使うのがいいのか、色々適正があるようです。

実家暮らしでなかなか料理する機会のない私にとって、ポカーンとなるかと思いきや実際は興味津々でお話を聞くことができました。食べ物ひとつとっても見方を変えるだけで作り手の工夫があったり、科学的な仕掛けがあったりいろんな発見があることを知りました。1422794_556350797774629_1603863087_n.jpg

 

今度晩御飯でたまごかけご飯をつくって食べる時に、サイエンスを意識してやってみようと思いました。

 

▼レゴグラフィックス~LEGOでみる、愛のかたち~インフォグラフ安斎さん.jpg 

このワークショップは、東京大学の安斎さんのファシリテーターのもと、ひとり国土地理院の地理人さんこと今和泉隆行さんからインフォグラフィックスの話を聞きき、普通見ることの出来ない"愛"というものを、平野夫妻の結婚までの馴れ初めをヒアリングしながら、レゴや絵、グラフなどを駆使しながら可視化させ、2人の結婚をお祝いしようというワークショップです。

インフォグラフィックスとは

(インフォ=Information)+(グラフィックス=Graphics)

つまり情報を整理し、わかりやすいように可視化のデザインを施すことです。

わかりやすい地図の例をとってみると、地図は地形や、社会基盤(バスや電車)や区画(道とか)、経済活動(お店とか)など複雑な情報をわかりやすく可視化させたものだと言えます。地方の田舎に比べると、様々なものが密集する市街地の方が地図を書くのは難しいようです。

今回はグラフィックファシリテーターとして、相川真里奈さんがワークショップの流れを模造紙にスケッチしながら可視化してくれました。リアルタイムドキュメンテーションもいいけど、紙媒体も見やすくわかりやすくとても良い感じでした!

グラフィックファシリ.jpgグラフィックファシリ2.jpgグラフィックファシリ3.jpg

この3枚のスケッチでワークショップの内容はだいたい説明できるので、流れは省略し、私が感じたことを記そうと思います。

私が一番感じたことは編集するということの重要性でした。地理人さんの話しによると、インフォグラフィックスの工程は大きく(1)必要なデータの抽出(2)グラフィック化の大きく2つです。

わかりやすいインフォグラフィックスを作るには、できるだけ多くのデータをかき集め、自分でデータを分類・編集し可視化させるということでした。

私は、この工程をしながら可視化という言葉を「言語化」という言葉に置き換えた時、私達MELCの活動であるフィールドワークでも重要なポイントは一緒なんだなと感じました。

必要性関係なく、とにかくたくさんのデータを獲得し、得たデータを編集することで意味づけ・ストーリー化させ、他者にわかりやすいように説明する。その中での編集力というのがこの時求められます。

今回はあまり口数が多くない平野さんから情報を引き出すのは大変でしたが(笑)、夫妻が話してくれたことをストーリー化させると新しい意味づけの発見につながることも、たくさんありました。

人はうまくストーリー化させると「おぉ~、なるほどな」と納得できるようです。

▼見るということ

 

今回の6回の結婚ワークショップは「みる」ということをテーマに行われていました。サイエンスやインフォグラフィックなどいろんな観点から見る体験をすることで新しい発見につながりました。結婚式をせずドレスも着ないでオープンに学びの場を開く、私のなかでの結婚式の価値観も揺さぶられた2日間の参加でした。

 

平野智紀さん、絵里子さん末永くお幸せに。ありがとうございました。

 

 

カテゴリー: やまね 越境レポート

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