MELC(長岡ゼミ)のブログ

"サブ"ワークショップを体験したFLEDGE1回目

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10/25(金)、この日から半年間、東京大学で行われるワークショップについての勉強会であるFLEDGEに参加することになった。半年を1期とするもので、私は9期メンバーとなった。自分の考えと違う視点からの考えを持っている人とたくさん出会い、話したいと思ったことがきっかけとなって応募した。今までに同じゼミの先輩や、カフェゼミのゲストスピーカーとして来てくださった山田小百合さんもかつてFLEDGEのメンバーだったと聞き、人のつながりがある場所だと感じた。

▼自己紹介をする前の様子。まだギクシャク・・・。

ブログ写真1.JPG

この日は第1回だったので、顔合わせを兼ねたアイスブレイクをした。手元にアイマスクが配られ、2人1組で、1人が目隠しをして、もう1人が館内を誘導する。行きと帰りで立場を交換して行った。私は行きが目隠しだったのだが、視覚を遮断しただけでなんとなく不安になった。これから、館内のつくりもわからない、相手は初対面の人という環境で、意思疎通をはかって歩くと思うと不安が増した。歩き出すとやはり難しい。相手の指示によると昇りの階段があるらしい。1番怖かったのは、意外にも昇りきって踊り場に足をかけるときだ。昇りきったのだからひと安心できると思っていたのだが、相手の表現する「あと1段」と私の思う「あと1段」に違いがあり、そこで少しつまづいた。立場を交換するときに、"同じ言葉を同じように理解するとは限らない"と相手に感想を伝えた。私が誘導する側になったときには、カウントダウンするように数字を言った。それでも思うように伝わらないと感じた。目の不自由な人は毎日の生活にこのような怖さがあることを体感した。

次に、全員で輪になって、30秒自己紹介をした。発表者の隣の人がタイムキーパーをする。自分の番ではなくてもときどきした。30秒という制約がこのどきどきだろう。限られた時間の中で、自分の情報を伝えたいし、印象に残ればなお良いなと思った。私と初対面の人は、あの自己紹介で、私のことをどう受け取ったのだろうか。

その後は班ごとに分かれて四コマ自己紹介をした。これは、紙を四分割にして自分を表現するものだ。書く項目は左上から時計周りに、好きな場所、出身地、座右の銘、誕生日に欲しいものだ。これは堅苦しくなく自分のことを語れるし、相手のことを知ることができるものだと感じた。

▼私の四コマ自己紹介

FLEDGE2.JPG

その流れで、班全員が目隠しをして、机の上のものを触ってそれが何なのかを当てるゲームをした。私が真っ先にわかったのは、形が特徴的だった魚の形をした醤油さしだ。他にもグッズはあったのだが、班員4人とも割とあっさりわかってしまった。全体で目隠しをしたまま答え合わせをしたときに、”飴”という答えがあった。私の班にももちろんあった。ここで「何味ですか?」とファシリテーターの人が聞いてきた。・・・味?視覚以外の感覚は使ってよかったし、使うべきだったことにやっと気が付いた。班の1人が食べて検証したのだが、何味なのかわからないと言っていた。しかし、それをしゃべったときの香りからそれは明らかにメロン味だった。

 

__ここまでがサブワークショップだ。私は今までいくつかワークショップの体験があるが、"サブ"ワークショップというものははじめてで、何のために行っているものなのかを、体験を通して考える必要があると思った。これから行なうメインワークショップの導入として取り組んでいるのだから、メインワークショップで重要になってくるキーワードは、視覚が不自由、自分の情報を伝える、何らかの制限がある、視覚以外の感覚を使うということだろうと考えることができた。今回は、サブワークショップのことがとても印象的だったので、このことだけ書くことにした。

カテゴリー: みきてぃ 越境レポート

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