MELC(長岡ゼミ)のブログ

発見し、旗を立てる。

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連続ワークショッップ「ソーシャライズ!自分の旗を立てる。2ndシーズン」の企画する、ソーシャルグッドなアントレプレナー、Shurグループ代表の大木洵人さんの慶應三田キャンパスで行われた講演に参加しました。

ソーシャライズは、慶應の牛島先生がコーディネーターを務める、連続ワークショップです。ソーシャルメディアを活用し、自分の持っている問題意識や得意分野を発信する(旗を立てる)手法を紹介すると共に、そういった能力を身につけることを目的としたワークショップです。

ソーシャライズ!自分の旗を立てる。2ndシーズン http://www.fbc.keio.ac.jp/~ushijima/socialize/

 

ソーシャルな場づくり

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会場に入ると、ドリンクと素敵なお菓子が用意され、講演前の妙な緊張感もなく、来場者の方々と自然と交流できるようになっており、緊張をほぐすことができました。

ソーシャライズの言葉に代表されるように、今回の連続ワークショップではソーシャルメディアの活用を重要視しています。会場にはたくさんのパネルがありそこにはTwitterのタイムラインがリアルタイムで表示されていました。(バックチャネルと呼ばれる)

※当日のハッシュタグのまとめはこちら

バックチャネルにより会場のみんながどのようなことを考え講演を聞いているのかを知ることができ、様々な考え方にリアルタイムで触れることができる。それによりこんな考え方があるのか!そうやって考えると分かりやすい!などより内容をより深く、様々な視点から理解できると感じました。

参加者はTwitterでつぶやくことで、いち参加者ではなく、会場の雰囲気作りに関わることができ、より主体的に参加できる。つぶやくことがその場を盛り上げることに繋がるのだと思いました。

 

講演内容

今回、講演頂いた大木さんは、テクノロジーによって、聴覚障がい者の生活向上を目指す、シュアールグループの代表です。アジア初のアショカフェローへの選出、TEDxTokyoでの登壇、最近ではダボス会議のGSCに選出される等、今一番ホットな社会起業家としてご活躍されています。

大木さんが、なぜ「手話」というものに旗を立てたのか?という「旗を立てる」という側面から、感じたことを書いていこうと思います。

 

手話との出逢い

中学二年生の時に、NHK「みんなの手話」という番組で、初めて手話と出会う。一般的な言語とは違い、直感的で美しい言語である手話。そこに強く魅力を感じたそう。

その後、大学へ入学したが、大学の手話サークルは廃部になっていた。そのため、友人と二人で、手話サークル「I'm 手話」を創設した。

それをキッカケに、NHK紅白歌合戦に手話コーラスとして出演。

こうして、手話にのめり込んでいく中で、「手話の娯楽は少ない」という問題意識を持つようになった。

 

聴覚障がい者の抱える問題

知れば知るほど、課題は山積み、聴覚障がい者の問題を20年間知らずに生きてきた自分への怒りが、大木さんの原動力になっている。

社会問題1:手話通訳

手話通訳には、「費用が高い•私的利用が認められない•事前の予約が必要」などのハードルがたくさんあります。

これを、「遠隔手話通訳」と呼ばれるいつでもどこでもオンラインで通訳を呼び出す、コールセンターで解決した。場所の制約、費用、用途に合った通訳者の提供が可能にした。

社会問題2:手話が引ける辞典がない?

手話を言語とする方は、「手話から魅きたい•単語数が少ない•よく使われる手話を知りたい•新語を知りたい」という欲求がありました。それを「みんなで作る手話の辞典」によって解決した。

その他にも、手話観光アプリ「Shuwide」、「手話PodChannel」、「デフママ親子学級」等、様々な社会問題にを解決してきた。

大木さんの目指す社会は「耳が聞こえないが為に、夢をあきらめることの無い社会」これを実現させるために様々な課題にアプローチしています。

 

問題発見と小さなアクション

大木さんは最後に、学生に向けてのメッセージを送ってくれた。

 

”やってみないことには、向き不向きはわからない、積極的に行動してください。僕のShurも一歩目から始まった。”

 

おそらく、手話サークルを作るというアクションが、大木さんの人生を決める大きな契機になったのではないでしょうか。

問題意識を持つこと、それに対するアクションを起こすこと、それが支援につながり、何かしらの機会がもらえる。その一歩目のステップとして、自分の周りにある課題を見つけ、それをソーシャルメディアで発信していくことが大切であると、今回の連続ワークショップで学びました。

自らの問題意識を見つけ、ソーシャルメディアで発信し、旗を立てることで、協力してくれる人、アドバイスをくれる人たちを巻き込むことができる。

ソーシャルメディアというツールをもっと積極的に、上手に活用していきたい。

 

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shurグループ http://shur.jp/

 

カテゴリー: 越境レポート

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