MELC(長岡ゼミ)のブログ

次の一歩へのふりかえり

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4月、越境活動を行う前に自分の中でたてた目標、〝とにかく外に出よう!”


今振り返ってみると達成できた活動と言えるものではなかった。

外に出て学ぶことさえ、出来ていない自分であった。

しかし、ゼミに入り自分の考え方が変化していくことを感じることができた前期であった。

 

今までの私は、よく考えて自信がある時ではないと行動に起こせなかったり、発言することができなかった。しかし、ゼミに入り、〝直感と好奇心で動く” という新しい考えに触れたことはとても新鮮だった。

その言葉を聞いてから、とりあえず少しでも魅かれるものがあったら行動してみようと思った。視野を狭めずに活動したいと考えた。しかし、実際にはうまくいってはいなかった。それはなぜなのか・・・よく考えてみると、視野を狭めずに越境しようと考えてる時点で自分の行動範囲を狭めているのではないかということに気付いた。

もっと自然体で好きなことやものから触れていったら越境することが楽しくなるのでは、新しい発見が生まれるのではと感じる日々が続いたのだ。

私はなにが好きなのだろう・・・

なにをしている時に一番幸せを感じるのだろう・・・

自分に問い続け、一つの答えが出た。

 

「子ども」

 

これが私の中で一番しっくりきた。子どもたちと触れ合ったり、話したり、遊んだり、一緒にいる時がとにかく楽しい。

楽しいだけではなく、触れ合いながらもそこから自分自身が学ぶことがたくさんあった。

決めた!

 

「子どものためのワークショップを見てみたい!体験してみたい!作ってみたい!」

 

一瞬思った。これは「子ども」というキーワードを軸にしているから視野を狭めてしまったのではと・・・

 

しかし、私の中ではそのような意味ではない。

「子ども」という自分で決めた出発点からさまざまなものを見たり、聞いたり。感じたりしたい。その分野で視野を広げ私も成長したい。そして、子どもたちに新しい発見をたくさんしてほしい、感じるとこって素晴らしいと思ってもらえるような世界にしたいと。

 

そのような思いを抱きながら私は前期1つのワークショップに参加した。

 

ひとつ目は7月22日(日)にNPO法人CANVAS主催で行われた「キッズクリエイティブ研究所in二子玉川」というワークショップである。

まず、NPO法人CANVASとはどのようなところであるのかを少し説明する。

子どものための創造・表現の場を提供し、豊かな発想を養う土壌を整えることを目標として、さまざまな分野における関係者の熱意のもとに設立されたNPO法人である。

そして、キッズクリエイティブ研究所とはNPO法人CANVASが主催するこどものためのワークショップシリーズである。舞台は大学や教育機関などさまざまなスペース。アーティストや専門家によって開発された子どもたちの創造力・表現力を育むさまざまなテーマのプログラムがくりひろげられるところである。

 

場所は「二子玉川ライズ・オフィスのカタリストBA」である。カタリストBAとは異なる知識や技術のなかから新しい価値を発見し、試行錯誤を繰り返しながら新しいものを生み出していくオープンイノベーションが展開される舞台である。

 

今回のテーマは「ねっつGo!~まわりのお熱をキャッチングー!~」というサイエンスプログラムであった。

目に見えない周りの熱を「感じて」考えてみようという内容になっていた。

対象は幼児と小学校低学年の子どもたちである。

 

最初に名札を洋服に着けてから、「みなさんこんにちは~!」とワークショップが始まった。

元気のよい子、お母さんから離れたくない子、眠たそうな子、いろんな表情の子どもたちがいた。

そして、実験の説明が始まった。

1、まずはアリの触覚のように、自分の手を使って会場にあるさまざまなものを触り、あったかいか、つめたいか、ぬるいか、感じてみましょう!熱をつかまえよう!という体験だ。あったかいものには赤い付箋を、冷たい物には水色の付箋を、ぬるいものには黄色い付箋を貼っていった。子どもたちは用意されたペットボトルやクリップ、布、机、自分の靴の裏、お母さん、お父さんなどたくさんのものや人に触れ、自分の感覚であたたかい、つめたい、ぬるいを判断し付箋を貼っていた。

すると会場中が付箋だらけになった。

 

2、次に付箋で貼ったところをみんなで見てみよう!ということでみんなバラバラに見に行った。すると子どもたちは同じものでも違う色の付箋が貼られていることに気が付き不思議に思っていた。それは人によって感じ方が違う、答えは一つではないのだということを表していたのだ。

 

3.次に簡単な温度計を創り実際に付箋ではったところや、その他いろいろなものや場所、人の温度を測ってみることにした。その時に使った温度計がこれである。

2012-08-05-22-57-48_deco.pngこれは実際にその50.45.40度に触れると数字が浮き上がり温度を目で見ることができるというものである。

この温度計のデザインは子どもたちに評判が良く、最後には裏に絵を描いたりなどオリジナルのものにして持って帰った。

作り方はとでも簡単でストローとクリアファイルの切れ端でできている。

 

これを作った後、ドライヤーや熱湯、保冷剤などを使い温度が目に見えることを子どもたちは実感していた。

数字が浮き上がってきた瞬間、目の色を変えて嬉しそうな表情で見せてくれた。

普段目に見えないものが見えただけでこんなにも興奮して嬉しそうにしている子どもたちをみるのはとても新鮮で、先がわからないからこそウキウキしたり、誰かに伝えたくなったりするのだと感じた。

 

そして、小学校低学年の実験では少し進化し、熱の伝わり方の実験を行った。

銅版と割り箸を使い、同じ温度のシールを縦に3つずつ貼り、熱の伝わり方の変化を見た。

 

ここで重要なのは、熱というのは移動す性質をもっているのだということ、そして熱の伝わり方はものによって異なるという2点である。これを4つのグループに分かれてファシリテーターがわかりやすく説明しながら実験した。

 

実際に子どもたちは銅版と割り箸に触れてみて、熱の伝わり方には違いがあるのだということを感じていた。そしてシールの数字の浮き上がり方も違っていることを目で見て感じていた。

反応を見ていると実際に目で見ているより触って実感することの方がリアクションが大きく、目を輝かせて「本当に違う!」と言っていたのがとても印象に残っている。

今回の実験のポイントは、「触って感じる」「数値化して見る」「物の特徴を捉える」この3つである。

これは理科のすべての実験において大切なことだと思う。この3つのすべてにつきると思う。

 

私はこのワークショップにファシリテーターとして参加し、子どもたちと一緒にプログラムに参加した。

その中で感じたことは子どもの創造性や表現力は無限大だあるということだ。

大人になってくるとまだ経験したことがなくても、「こうであろう」とか「こうなる気がする」などど固定概念があり、それにばかり考えを奪われている部分があるのではないか。少なくとも私は予測をつけて行動を起こしてしまう。

しかし、子どもたちは予測がつかない分、自分の感じたものや見たものに素直に反応でき、それが表情となって表れる。

〝これは私が忘れていた感覚だ。”

この時は素直にそう思った。もっといろんな考え方や見方があってもいい。それを自分で見つけることができたらもっと世界は広がっていくと感じた。答えはひとつではないということを教えてもらった。

 

越境することはあまりできなかったが、私はこのワークショップを通し、やりたいこと、進みたい道が少し見えたように思う。まだひとつにしぼることは早い。しかし、私はこのCANVASにもっと関わっていきたいという思いでいっぱいだ。

次の8月26日にキッズクリエイティブ研究所in二子玉川で開催されるワークショップにも参加する予定だ。

 

後期は月1回ワークショップに参加することを目標とする。

自分の足で動き、目で見て、肌で感じて、もっと自然体で活動していく。

そして、そこから得たもの、感じた感覚、考えたこと、発見したことを自分のものにしていく。

最後にそれをブログにアップし、たくさんの人に伝えていきたいと思う。

カテゴリー: ともちゃん ゼミ活動

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