MELC(長岡ゼミ)のブログ

長岡ゼミ春合宿 「私の越境3.0 サンドイッチ思考」

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ゼミ春合宿表紙

4月に入って、いよいよ新学期開始。その前に年度末の3月30日〜31日の1泊2日、箱根でゼミ合宿をした。今回のテーマは「越境3.0」。2011年度、特に後半から、"越境"というキーワードで活動していた私たち。今回の合宿(実は初合宿!)では、2011年度の活動を振り返りながら、"越境の次のステージ"を考えに考え抜くという、脳の筋肉を酷使するプログラムだった。

まずは2年生(新3年生)の女子コンビによるワークショップ、「脱!!サンドイッチ〜新しいおいしさに出会おう〜」。様々なサンドイッチの中身を持ち寄って、私たちの「MELC(Management Ethnographers' Lerning Community=長岡研究室)サンド」を作ろう、という内容。私たちのグループが持ち寄ったものは、チーズ・あずき・カボチャの煮物・シナモンパウダー…etc。一体どうなってしまうのかという不安とともに、もともと用意されていた調味料やその他の具材と合わせてサンドイッチを作った。2グループに分かれて、最終的に長岡先生にどちらが美味しいかを決めてもらう、コンペティション方式。ここでは「食べながら考える」ということを意識して行われた。1人で黙って考え込むのが「考える」ことではなく、ただワークショップを楽しんで「食べる」だけでなく、考えながら食べる。これが意外と難しいことだった。

約1時間後、2チームのサンドイッチが完成。見事に食事系サンドとデザート系サンドに分かれた。私たちのチームはMELCの色で具材を選んでミックスし、青い食材を入れずに「未完成」をコンセプトとしたデザート系サンド、相手チームは個性のある様々な具材をまぜ、横に苺を添えて、「一期一会」というコンセプトで作った食事系サンド。お互いのおどろおどろしい完成品にビクビクしつつ、試食開始。意外とおいしいと思ったら、2口目で変な具材が飛び出してきたり。(笑)とても楽しかったです。しかし、両チームとも結局選んだ具材の中のシンプルな組み合せが基本となって(トマトソース×チーズ(イタリアン)、カボチャ×生クリーム)そこにたくさんデコレーションしたようなサンドイッチでした。なので結局、デコレーションの部分を削いでもよかった結果になってしまった。(苦笑い)完成してフィニッシュなのではなく、「完成品をもう一度改めて振り返り再構築する作業が必要だったね。」と先生からご指摘。確かに…結果は引き分けでした。(完全に勝てると思っていたのでショックでした。笑)

ゼミ春合宿サンドイッチ.jpgのサムネール画像

次のワークショップは長岡先生プレゼンツ。用意する物は2011年を振り返れるもの。手帳・メモ帳など思い出せる物はなんでも。「MELC重大ニュースTOP5」を決めようというワークショップでした。

どんな出来事が起こったのか、なかなか思い出せず、もやもや。そしてなぜ自分の中でその出来事が重大であるのか、もやもや。次第にそのもやもやは「グループであること」に向けられる。みんなで同じ体験をした出来事は簡単に共有できるので、それはグループとして腑に落ちやすい。しかし、他者が個人的に体験したことを共有するのは非常に難しい。自分の重大ニュースは語れるがみんなが納得するかは別だし、逆も然り。「その提案いいねっ!」って言ってもらうにはそのエピソードやストーリにどれだけの説得力を持つかということにかかっている。つまり「ナラティブ・テリング」に依るということを改めて実感した。なぜなら、私が重大だと思ってるニュースをランクインさせたのは果たしてグループの納得を得たのかいまだにわかっていなくて、それがもしかして妥協だったのかもしれないと思うから。ううん、グループワークってやっぱり難しい、奥深い、苦手。

そしてMELCを「I」の視点で捉えるということが何よりも大切になるということは、今までもこれからも大切なことであると感じた。TheyとかItとか自分以外の誰かが何かをしている集団になってしまっては何も意味をなさない。そこには必ず「I」の視点で行動する、何かを考える、たとえ「We」で共有したことであっても「I」が何がそこから得たのかなどを考えなければ「We」間で共有したことはだたの"こと"で終わってしまうのである。私が今後のMELCを考えるとしたら「もっと自意識過剰に、もっと主語を自分に。」かな、と思う。独立した個になるという意識をもう少し高めたい、という思いを込めて。(※迷惑がかかるような自分勝手に振る舞う、という意ではない。)

ゼミ春合宿MELCtop5

Unconferenceで多いに語った「私の越境3.0」。話に話して、考えに考えて、行き着いたのが「誰とやるか(やりたいか)」ということ。何をするにも、「誰とやるか(やりたいか)」によってモチベーションや成果がかなり変わってくるように思える。長岡ゼミの第一回カフェゼミでの読書会の課題図書でもある同志社女子大学の上田伸行先生の「プレイフル・シンキング」の中でもあったように、「〇〇さんとなら楽しくできそう、〇〇さんとならうまくいくかもしれない」と考えると、その仕事自体に嫌悪感をもったとしても「誰とやるか(やりたいか)」を考えることによって、ワクワクしてくるのである。越境1.0が「出会うこと」、2.0が「出会いを知らない誰かに伝える」だとしたら、私が思う3.0は「私がやりたいことを私が一緒にやりたいと思う人とする」こと。そうです。春合宿冒頭で行ったワークショップ、まるでサンドイッチの具を選ぶ作業とそっくり。そこで、「サンドイッチ思考」と名付けてみた。(笑)どの具とどの具を組み合わせれば美味しいサンドイッチができるのだろう、という作業。出会いをブリコラージュする感覚。

誰とやりたいかの選択肢を増やすためには、たくさんの出会いが必要。出会いをするためには独立した「I」が必要。私の主語が「自称:踊り人」であるとするならば、出会うためにはやはり踊らないといけない。…って結局やっぱり踊りたい私でした。さっそく新潟に帰ってきて気分転換にキッズクラスに顔を出してみたら…久々に踊ったので体は固くなっているし、体力は落ちているし…。現役の時のキレッキレの自分とはほど遠い現実。アメリカに旅立つまでには現役時代に少しでも近づいていたらいいな。

MELC2012、今年度はどんな風に化けれるのか、楽しみです!

カテゴリー: ますくん ワークショップ

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