ブログ Written by Takeru NAGAOKA

カフェゼミ @ 3x3 Labo

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7月17日,「カフェゼミ」が市ヶ谷から飛び出します。ゼミ生企画の6回目となる今回は、丸の内オフィス街のコワーキング・スペース「3x3 Labo」で開催するスペシャル・バージョンです。

「ビジネスの聖地」とも言える丸の内に出没し、スーパークールビズに身を包んだ人々がミーティングを行う傍らでの「勝手にゼミ」。今回は「意見の不一致」という状況との “つき合い方” について考えます。

「カフェじゃない場所でのカフェゼミ」は、一体どんな場となるか? 大学を抜け出し、街中にノマド的学習空間をつくりだしながら、脱予定調和的にオープン・ゼミの実験を繰り返す「カフェゼミ」が、丸の内で新たなチャレンジを行ないます。


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2014年度春期の「カフェゼミ」は、「チョイス(選択)」というテーマから始まりました。「経営戦略とはチョイス(選択)である」と言われるように、ビジネスの世界では、絶対的に正しい選択肢(正解)が存在しない状況でも、決断を先送りすることなく、積極的にチョイスする姿勢が求められます。春期最後の開催となる「カフェゼミ@ 3x3 Labo」では、このテーマをもう一歩深め、「グループでのチョイス」をめぐる状況を考えてみたいと思います。

「正しいかどうか分からないのに、何かを選ぶ(決める)」ことを求められるとき、私たちは「自由に選べる喜び」と「決められない不安」が入り交じったモヤモヤの中に投げ込まれます。ここに、個人ではなくグループとして投げ込まれたらどうなるでしょう? まず思い浮かぶのは「意見の不一致」という状況です。特に、絶対的に正しい選択肢(正解)が存在しないとき、すんなり合意に至ることは非常に稀なことです。

では、「意見の不一致」に遭遇したとき、私たちはどう対応すべきでしょうか? 小学校以来、「グループワークでは、みんなで一つの答えを出す」ことがアタリマエだと思っていました。でも、大学で経営学を学ぶと、そのアタリマエが崩れていきます。「集団圧力」や「集団浅慮」をはじめとする経営学の諸概念の中に、以下の図式がくっきりと見て取れるのです。


 「合意を形成すること」≠「正しい選択肢を選ぶこと」
 

更に、経営学は「組織にとって大切なのは、合意を形成することではなく、正しい選択肢を選ぶことだ」と私たちの耳元でささやき続けます。そして、経営学のささやきによって、「意見の不一致」をめぐる私たちのモヤモヤは一層膨らんでいきます。

私たちは、普段様々な場面で意思決定を行っています。例えばグループで何かを決断する際に、自分の意見と異なるものに出会うことがあるでしょう。そのとき、メンバー間の合意を形成するために、自分の意見を曲げることがあるかもしれません。妥協することで残念な気持ちになったり、結果的に誤った選択肢をチョイスしてしまう危険を承知しつつも、メンバー間の軋轢を回避し、良好な関係性を維持することを優先してしまう場合があります。そんな時、経営学の論理が頭をよぎり、ふと呟くのです。


「結局、合意形成って、しがらみと妥協の産物?」
 

7月17日の「カフェゼミ @ 3x3 Labo」では、NPO法人 YouthCreate 代表の原田謙介さんをお招きし、「合意形成」というキーワードを手掛かりとしながら、「意見の不一致」という状況との “つき合い方” を考えてみたいと思います。若者と政治をつなげることをコンセプトに活動されている原田謙介さんは、「意見が不一致の場合でも、合意形成を目指すことが重要だ」という考えをお持ちです。そして同時に、「多数決」という決め方の問題も指摘されています。経営学の思想とも、小学校以来のアタリマエとも違う原田謙介さんの考え方はとても興味深く、特に、「合意形成」に対するポジティブな意味づけは、「意見の不一致」といかに向き合うかを考えるとき、とても参考になると私たちは考えます。

もしかしたら「意見の不一致」はあらゆる社会にとって永遠のアポリア(難題)かもしれません。そして、長岡研究室の目指す「ソーシャルでイノベーティブなマインドに溢れる社会」を実現するには、この難題と創造的に向き合っていくことかできるかどうかが決定的に重要です。今回のカフェゼミでは、従来的なイメージに囚われない、「合意形成」や「妥協」に対するポジティブな意味づけを手掛かりとしながら、「意見の不一致」というアポリア(難題)との創造的な “つき合い方” を探ってみたいと思います。


【日 時】  7月17日(木)  15:30 – 17:30 (開場 15:00)

【場 所】  3x3 Labo       http://www.ecozzeria.jp/fujibldg33/

【費 用】  1000円(1ドリンク + デザート代)

【テーマ】  「意見の不一致」との創造的な “つき合い方”

【ゲスト】  NPO法人 Youth Create 代表 原田謙介 氏
                       http://youth-create.jp/

【協   力】     エコッツェリア協会    http://www.ecozzeria.jp/about/


15:00       開場
15:30 - 15:45   オープニング・トーク
15:45 - 16:15   ミニ・ワークショップ
16:15 - 16:25   − 休憩 Drink & Sweets −
16:25 - 16:55   講演 原田謙介氏「政治と合意形成」
16:55 - 17:15   対談 原田謙介氏 & 長岡

17:15 - 17:30   ラップアップ


なお、費用の1,000円は「イベント運営費」や「場所使用費」ではなく、「飲食費」です。今回は、料理家の新庄恵子さんに「ケータリング・カフェ」の出店をお願いし、「1ドリンク + デザート」(1,000円)というカフェゼミ用の特別メニューを提供してもらうことになりました。

参加を希望される方は、Facebook上で参加表明をお願いします。(事前連絡なしでも参加頂けますが、できるかぎりご協力をお願いします。)

【Facebookページ】  カフェゼミ @ 3x3 Labo 

長岡研究室では毎週木曜日の午後にゼミを行っています。「カフェゼミ」はその一環として実施するもので、「お客様を招待する目的で企画したイベント」ではありません。あくまでも、大学のゼミをオープンなかたちで行うことを通じて、新たな学びの場の可能性を探索していくことをめざしています。また、長岡研究室における「ワークショップ」のスタイルを一言で表現すると次のようになります。

     
Couturière/Couturier が
自分の服をデザインするように
カスタムメイドの場と縁をつくりだす


工場での大量生産を拒絶し、一人ひとりに合った服を職人が仕立てるように、一人ひとりの他者と向き合うことを何よりも大切にしたいと考えています。「カフェゼミ」は誰でも参加して頂けるオープン・ゼミである一方、facebook上での一方的かつ機械的な「イベント招待」はしておりません。お誘いする際には、原則として、一人ひとりの方々と直接連絡をとり、参加を希望される方のみをご招待しています。

みなさまには、以上の点をご理解の上、ご協力いただければ幸いです。

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