ブログ Written by Takeru NAGAOKA

修正版:法政ビジネススクール『経営組織論 (2020年度)』シラバス

大学院(HBS) | | コメント()

新型コロナウィルスへの対応のため、2020年度春学期の学事日程及び授業方法が変更になりました。

 

【学事日程の変更】

 

【授業方法の変更】

  • 全14回をライブ配信型オンライン授業で行う。
  • オンライン授業には、zoomを使用する。
  • 一方向的なビデオ配信(オンデマンド型)ではなく、リアルタイムでの双方向参加型の授業運営を行う。


 * 本学学生以外の方も「科目等履修生」として受講できます。

【申込期間】2020年3月16日(月)〜3月23日(月)終了しました 


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【日 程】
2020年4月18日(土)〜 7月18日(土)
2020年4月25日(土)〜 7月25日(土)
土曜日 1限〜2限(8:50 ~ 12:20)

授業回数 14回   

【場 所】
法政大学 市ヶ谷キャンパス
zoomによるオンライン授業

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【授業の到達目標及びテーマ】

組織にとって「変化」は避けることのできない現象である.ビジネス環境の変化,戦略の転換,組織内に発生する硬直化などに伴い,大小さまざまな規模での「組織変革」が絶えず要求されている.

この授業では,「人,集団,組織にどう変革を起こすか」という問題意識を起点として,経営組織のマネジメントに関する諸理論(組織と人間行動に関する理論,協調活動と知識共有に関する理論,組織マネジメントと変革に関する理論)の理解を深め,現実の経営組織における諸問題に対する洞察力と解決力を磨いていくことをめざす.具体的な到達目標は以下の通り. 

  1. 組織と人間行動の理論をもとに,経営組織の問題を分析し,解決策を提案できる.
  2. 協調活動と知識共有の理論をもとに,経営組織の問題を分析し,解決策を提案できる.
  3. マネジメントと変革の理論をもとに,経営組織の問題を分析し,解決策を提案できる.

 
【授業の概要と方法】

授業では,組織論・組織行動論における概念やアプローチに加え,個人のパフォーマンス向上に関する学習科学の研究成果,認知科学や知識創造論における協調活動と知識共有に関する理論,組織文化に関する組織エスノグラフィー研究の知見,等々を幅広く取り上げ,経営組織のマネジメントに関する諸理論を丹念に読み解くと同時に,現実の経営組織への適用可能性について,多面的かつ批判的な考察を進める.基本的な授業の進め方は以下の通り.

  1. 各回のテーマに関する講義:60分
  2. 《休憩 10分》
  3. 各回のテーマに関する講義:60分
  4. 《休憩 10分》
  5. 検討課題についてのグループ討議:30分
  6. グループ討議の結果報告&全体討議:30分
  7. 教員による総括:10分
  • 第4回及び第12回授業では,実務家向けに書かれた文献を取り上げ,紹介されている組織マネジメントの考え方や手法の可能性と課題について,批判的に検討する.
  • 第5回及び第10回授業では,ゲスト講師(研究者)を招き,組織マネジメントに関する研究報告を聞いた上で,関連するテーマに関するディスカッションを行なう.


【授業計画】

第1回(4月25日):オリエンテーション
・授業ガイダンス
・経営学的分析の視座に関する講義&グループ討議

第2回(5月 2日):職場における学習
・熟達化の理論と実践に関する講義&グループ討議

第3回(5月 9日):仕事の「やる気」
・動機付けの理論と実践に関する講義&グループ討議

第4回(5月16日):文献研究(1)
・『他者と働く』(宇田川元一・著)のグループ討議

第5回(5月23日):ゲスト講義(1)
・田中聡 氏(立教大学 経営学部)
「(仮)新規ビジネスを創出する人と組織」

第6回(5月30日):対話の可能性
・コミュニケーションの理論と実践に関する講義&グループ討議

第7回(6月6日):創造的活動
・知識創造論とその実践に関する講義&グループ討議

第8回(6月13日):組織のフラット化
・組織デザインの理論と実践に関する講義&グループ討議

第9回(6月20日):組織文化と日本的経営
・企業文化論とその実践に関する講義&グループ討議

第10回(6月27日):ゲスト講義(2)
・ 松下慶太氏(関西大学 社会学部)
「(仮)モバイルメディア時代の働き方」

第11回(7月4日):組織と個人の関係性
・キャリア諸理論と実践に関する講義&グループ討議

第12回(7月11日):文献研究(2)
・『ワークシフト』(L.グラットン)のグループ討議

第13回(7月18日):組織学習の可能性
・学習棄却の理論と実践に関する講義&グループ討議

第14回(7月25日):まとめ
・組織研究におけるフィールド調査の方法論
・授業の総括


【テキスト】

  1. 学習支援システムに各回の講義に関連した資料をアップ.
  2. 『他者と働く』,宇田川元一(著),NewsPicks パブリッシング
  3. 『ワークシフト』,L. グラットン(著),プレジデント社


【参考書】

  1. 『企業内人材育成入門』,中原淳ほか(著),ダイヤモンド社
  2. 『経験からの学習』,松尾睦(著),同文舘出版
  3. 『ダイアローグ 対話する組織』,中原淳・長岡健(著),ダイヤモンド社


【授業外に行うべき学習活動】

  • 第14回の授業終了後,最終レポートを作成する.
  • 第5・10回授業「ゲスト講義」では,振り返りレポートを作成する.
  • 第4回授業「文献研究(1)」では,事前に課題図書に関するレポートを作成した上で,グループ討議を行う.
  • 第12回授業「文献研究(2)」では,事前に数名のグループで課題図書を講読し,以下の項目についてグループ発表を行う. 
  1. 課題図書の要約,
  2. 興味深かった箇所/現場で役立ちそうな箇所,
  3. 課題図書に関する疑問点/問題点,
  4. グループで考察した内容.


【成績評価基準】

  1. 授業への参画度:30%
  2. 文献研究(1)のレポート:10%
  3. 文献研究(2)の発表:10%
  4. ゲスト講義に関するレポート:20%
  5. 最終レポート:30%


【Outline and objectives
In the area of organisation management, “change” is an in- dispensable phenomenon. In fact, business persons are cease- lessly required to cope with “changes” of various sizes, from a small team level to a large-scale corporate group level, in their organizational lives. Therefore, it can be said that the theme of “organisational change” has practical value in the field of business studies.
In this course, I deliver lectures on a wide range of theories that bring deep insight to understanding of “organisational change”, including those of collaboration in cognitive science, those of knowledge sharing in learning sciences, those of organization cultures in sociology, as well as those of organisation manage- ment and organisational behaviour in business studies. By dis- cussing the problems of “organisational change” from the per- spectives of those theories, and by examining the possibility of putting them into practice, we try to deepen our understanding of various theories concerning “organisational change”, and to enhance an ability to solve the problems of “change” issues in business organisations.

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