時間をかけて成長するプロセスを見守ってくれる

2025年3月卒業 れみさん(宮城県出身)

運動系の部活動に所属していた大学2年の頃、人間関係に少しずつ違和感を覚えるようになりました。「このままで、東京に出てきた意味があるのだろうか」。そんな思いのなか迎えたゼミ選びの時期、長岡ゼミのホームページを見て、「ここなら自分の世界を変えられるかも」と直感しました。実際に入ってみると、教室には臆せず意見を交わし合う空気があり、「安心して話ができる場」を求めていた私はすぐに居心地のよさを感じたのを覚えています。

3年生のうちは特定の越境先を決めず、気になる活動にあちこち足を運ぶ日々。いくつもの出会いを経て、最終的にたどり着いたのが、クラフトワークをしながらお酒を楽しめる「Rinne bar」でした。お客さんとして通ううちに声をかけていただき、インターンとして関わるようになりました。長岡ゼミには、時間をかけて成長するプロセスを見守ってくれる雰囲気があります。約2年過ごすなかで、他人と比べて落ち込むことが少しずつ減り、「みんなも完璧じゃないんだ」と気づいてから、心が軽くなった気がします。先生の「対話こそ人類の英知」「分かり合えないときこそ対話」という言葉には、今でも背中を押されています。

卒業後は、金融業界で営業職に就きます。以前は「大企業に入れば勝ち」という空気に流されそうになったこともありましたが、今は「人と関わる仕事がしたい」という気持ちに素直に進路を決めました。

ゼミを最大限に楽しむコツは、小さな違和感や発見をスルーしないこと。私の手元に残る「気づき」のメモが、今後も自分の軸を形づくる上で役立ってくれると信じています。