
「もっと自然体でいられる場所」を探して
2025年3月卒業 ヨンソさん(韓国出身)
私の母国・韓国は厳しい学歴社会として知られています。私もその文化の中で育ちながら、「もっと自然体でいられる場所」を探していました。日本に留学し、長岡ゼミの紹介ページで目にした「周りの目を気にせず、真面目な話をしたい」という一文に、まさに自分の思いが重なったのを覚えています。迷わず応募し、2年生からゼミに参加しました。ゼミで繰り返し登場する言葉のひとつに「アマチュアリズム」があります。専門性よりも、まずは自分の視点から自由に語り合うこと。それを大切にする姿勢に、私はずっと救われてきました。
越境先は自分で見つけて先生に相談しました。寝たきりの方がOriHimeという遠隔操作ロボットを通じて働く「分身ロボットカフェDAWN ver.β」です。現場スタッフとして2年以上関わり、障がいのある方とお客さまをつなぐ役割を担ってきました。お金のためのアルバイトではなく、自分にとって意味のある経験として続けてこられたと思っています。
ゼミでは3年次からゼミ長の役割にも挑戦。以前は、人にどう見られるかを気にして、自分を追い込むようなところがありましたが、今は少しずつ、自分のままでいることを許せるようになってきた気がします。この春からは、メガベンチャーでマーケターとして働きます。いつかは起業したいという夢もあります。
最後に、迷っている後輩の皆さんへ。“直感の好奇心”を大切にしてみてください。長岡ゼミにはそれを安心して育てていける土壌があります。