「心の自由さ」とは
自分の言葉で語れた

2022年3月卒業 泉さん(石川県出身)

コロナ禍で活動を制限された大学生が、いったん東京を離れて地方を転々としながら、そこで出会う人たちと「まちづくり」に参加すると、どんな気づきや発見があるのか――。僕は自分自身が長岡ゼミに在籍した期間の中で経験してきたことをふり返り、考察するという形式で卒業論文をまとめました。

もともと地方創生に関する活動を始めるために東京を離れたのですが、結果的には「多拠点生活」や「リモートワーク」といった新しい働き方やライフスタイルにつながる試みを提示できたような気がしています。

当初は、多拠点生活者のインタビューを中心にする想定でしたが、長岡先生から「せっかくいい経験をしているのだから、もっと自分の言葉で語っていいんだよ」という助言をいただいて方針転換。今の自分だから書ける論文へと仕上げることができました。 この春から青山にある不動産系の会社で営業職として働きます。一方で、これまでの越境活動で仲良くなった能登の方が「東京でも一緒にプロジェクトを始めようよ」と誘ってくれていたりと、仕事以外の活動もますます広がりそうです。

自分が進む方向性は描くけれど、目標は決め込み過ぎずに、目の前の出会いや感動を大事にする。そんな「心の自由」のあり方を、これからも大切にしていきたいです。

<長岡ゼミで身につけたチカラ>
いろんな生き方があるということ。
最初はカフェゼミのゲストの話を聞いても、「本当にそんな人いるの?」と半信半疑でしたが、実際に外に出て人に会って話を聞く活動を重ねると腹落ちするようになりました。「こうあらねば」と縛られず、自分を多面的に表現しながら生きていいのだと知り、将来が楽しみになりました。